不妊治療 Reproduction
採卵
正常な排卵機構が働いている場合、卵胞が十分に育った後はそこから卵子が排出されます。体外受精や顕微授精においては超音波断層法で卵胞が発育したことが確認されると、排卵が起こる前に卵胞内の液体(卵胞液)と卵子を回収します。この施術を採卵といいます。
採卵は局所麻酔もしくは全身麻酔(静脈麻酔)下で、経腟超音波断層法による観察を行いつつ、専用の穿刺針を用いて卵巣内の卵胞液を吸引し、卵子を回収します。当院では基本的に局所麻酔を使用して採卵を行います。卵胞が複数あり穿刺回数が多くなる場合や、患者様が強く希望される場合などには全身麻酔(静脈麻酔)を使用します。
卵胞は卵子が入った袋ですが、中の卵子が育っていないことがあり、卵胞の育ち方もさまざまですので、卵胞数と採卵数は異なります。
また、全身麻酔(静脈麻酔)を行った場合は、麻酔の影響のため当日の車の運転はできません。
採卵スケジュール
採卵当日 *朝から絶飲食、トイレは済ませておく
7:00 | 来院 〜 受診手続き 持参した精液は受付に預ける IVFリカバリールームにて更衣 必要に応じて点滴ルート確保 |
7:30〜8:30 | 採卵術(お一人10分〜20分程度) 局所麻酔使用(場合によっては静脈麻酔使用) 術後の診察が終わり次第、家族の迎えまたは公共交通機関で帰宅 |