不妊症の原因は多様であり、不妊治療を行う場合、なぜ現在まで妊娠がうまくいっていないのか十分に調べたうえで効果的な治療を積極的に行う必要があります。
まず不妊治療の最初のステップとして以下のような各種のスクリーニング検査を行います。もちろん不妊症の原因は女性側にある場合、男性側にある場合、または双方にある場合など、さまざまですので、不妊症の検査はどちらか一方ではなく男女双方とも検査する必要があります。ただ検査を受けても原因が特定できない原因不明の場合も多くあります。
初診時に行う検査(※すべてがこの限りではありません)
検 査 |
検 査 内 容 |
月経周期と関係なく行う検査(初診) |
問診 |
内診 |
超音波検査 |
血液型 |
感染症 |
血球検査、肝機能、腎機能、凝固系 |
甲状腺ホルモン(TSH、fT3、fT4) |
精液検査 |
インスリン抵抗性 |
AMH(アンチミューラリアンホルモン) |
抗核抗体 |
月経周期に合わせて行う検査
検 査 |
検 査 内 容 |
卵胞期(月経周期2日目〜8日目) |
FSH(卵胞刺激ホルモン) |
LH(黄体化ホルモン) |
プロラクチン(乳汁分泌ホルモン) |
エストロゲン(卵胞ホルモン) |
テストステロン(男性ホルモン) |
LH-RH test(LH-RH負荷テスト) |
TRH test(甲状腺ホルモン負荷テスト) |
超音波検査 |
卵胞期(月経周期7日目〜12日目) |
子宮卵管造影(HSG) |
排卵期(月経周期12日目〜14日目) |
超音波検査 |
エストロゲン(卵胞ホルモン) |
LH(黄体化ホルモン) |
フーナーテスト(性交後試験) |
黄体期(高温期7日目前後) |
黄体期(高温期7日目前後) |
超音波検査 |
エストロゲン(卵胞ホルモン) |
プロゲステロン(黄体ホルモン) |
慢性子宮内膜炎検査 CD138 陽性形質細胞 |
子宮内フローラ |
ERA |