施設認定
当クリニックは様々な分野の認定施設となっており、
第三者機関から高い評価をいただいています。
JISART(日本生殖補助医療標準化機関)加盟施設
JISARTは子どもが欲しいと願うご夫婦に「安心と安全と満足を実感して頂ける生殖医療を提供する」ために設立された団体です。生殖医療施設がJISARTに入会するためには厳正な審査があり、全国で31施設が加盟しています。当クリニックは2019年7月に入会が認められました。
日本生殖医学会認定研修施設
生殖医療専門医資格は生殖医療のエキスパートであることを証明する資格です。生殖医療専門医資格を取得するためには認定施設で研鑽を積む必要があります。当クリニックは生殖医療専門医を育成するための研修施設に認定されています。
PRP療法認可施設
(再生医療等提供計画および特定細胞加工物製造届書に関する中国四国厚生局受理施設)
PRP療法は再生医療に位置づけられ、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」いわゆる再生医療法を遵守し、厚生労働省から認可を受けた施設のみが実施できます。当クリニックは2019年11月に認可を受けました。
内容
多血小板(たけっしょうばん)血漿(けっしょう)(platelet-rich plasma,PRP)を使った不妊治療とは、患者さん自身の血液から抽出した高濃度の血小板を子宮内に注入する方法です。血小板は、出血を止める作用の他に、細胞の成長をうながす物質や免疫にかかわる物質を含むため、PRP療法により子宮内膜が十分に厚くなることが期待できます。そのことにより、受精卵が着床しやすくなる可能性が高くなると考えられています。
対象
不妊治療中で人工授精もしくは胚移植を予定している女性の患者様を対象に、診療情報をもとに担当医師が判断します。
方法
PRPの調製は専門家が無菌の状態でおこないます。患者さんの前腕から静脈血を20 mL採取し、専用の機械(遠心分離機)で血漿部分を抽出します。
調製したPRP(1 mL)を子宮用チューブで患者さんの子宮内に注入します。採取したPRPが固まるなど、その性状が注入に不適切と判断された場合には投与を中止することがあります。(中止した場合の費用は請求いたしません)調製されたPRPは全量を使用しますので、保管はしません。
治療スケジュール
- 説明文書を用いて治療内容の説明を行い、文書による同意を得ます。
- 治療前に問診や臨床検査を実施し,子宮内膜の厚さを経腟エコーで測定します。
- 臨床検査の結果によっては参加できないことがあります。
- 月経周期(月経が始まった日が1日目)の10日目、12日目に子宮内膜厚を経腟エコーで測定し、PRPを子宮内に注入します。12日目の2回目は患者さんの希望で省略することができます。
- 月経周期の14日目に子宮内膜の厚さを経腟エコーで測定します。
- 月経周期の14日目から16日目頃に人工授精をおこないます(人工授精をおこなった場合、胚移植はおこないません)。
- 月経周期の17日目から19日目頃に胚移植をおこないます(胚移植をおこなった場合、人工授精はおこないません)。
- 人工授精もしくは胚移植2週間後頃に妊娠検査(hCGテスト)をおこないます。
- 妊娠した場合、人工授精もしくは胚移植3週間後頃に着床検査(超音波検査)をおこないます。
- 着床した場合、人工授精もしくは胚移植1年後に出産の有無を調べます。
費用
- 自費診療(税別)
- 2回注入:20万円
- 1回のみ注入:15万円
可能性のあるリスク
PRP療法は、患者さん自身の血液を使うため、副作用が起こる可能性が低く、負担も少ないと考えられていますが、以下のような危険が起こる可能性が考えられます。
治療中に他の病気にかかったときや,いつもと体調がちがうときは,担当医師にお知らせください。患者さんの治療を最優先し,治療の変更や症状への処置など,担当医師が対応します。
- 採血に伴う症状:採血の時に痛みや出血などの可能性があるため
- 感染:PRPの調製中に感染する物質が混入する可能性が考えられるため
- 膣や子宮内の擦過傷:PRPの子宮内への注入にチューブを挿入するため
その他詳細をご覧いただく場合は、こちらを確認ください。
日本専門医機構認定 産婦人科専門研修プログラム連携施設
医師が産婦人科専門医資格を取得するためには認定施設で研鑽を積む必要があります。当クリニックは産婦人科専門医を育成するための研修連携施設に認定されています。
日本産科婦人科学会認定 着床前診断実施施設
着床前診断の効果を検証する臨床研究が全国78施設で行われています。四国では徳島大学病院と当クリニックが参加しています。
ISO9001品質マネジメントシステム認証施設
ISO9001は品質マネジメントシステムに関する国際規格です。国際的な機関の厳正な審査により、安全で上質な医療サービスを提供でき、かつ患者様の高い満足度を得ることができると判断される施設が認定されます。
母体保護法指定医師研修施設
母体保護法第14条に基づいて母体保護法指定医師を育成するための認定施設です。