不妊治療 Reproduction
腹腔鏡手術について
腹腔鏡下卵巣多孔術
PCOSの外科的治療として、現在は腹腔鏡下卵巣多孔術を実施致します。へそや下腹部に5〜10mm程度の切開を3〜4か所入れて腹腔鏡下で手術を行います。卵巣多孔術では両方の卵巣にそれぞれ15か所程度の小さい穴(小孔)をあけます。小さい穴を卵巣にあけることにより、排卵率や妊娠率が上昇することを目的としています。
卵管形成術
卵管留水腫の場合、卵管鏡下卵管形成術(FT)は効果的な治療ではありません。よって腹腔鏡下の手術によって治療を進めて行きます。下記の3つが挙げられます。
卵管開口術
卵管采に切開を加えて卵管を開口する。再閉塞防止のために切開部を固定。
卵管切除術
卵管間質部と卵管峡部の移行部において子宮から卵管を切断し、卵管自体を摘出。
卵管クリッピング術
卵管間質部から卵管峡部にクリップを留置し、卵管内容液の子宮への流入を防止。