内視鏡手術
内視鏡手術と不妊治療を組み合わせて行うことで、
妊娠の可能性は飛躍的に大きくなります。
手術療法
当クリニックで行っている主な内視鏡手術
- 子宮鏡下手術
- 卵管鏡下卵管形成術
- 腹腔鏡下手術
子宮鏡下手術
対象疾患
子宮内膜ポリープ
子宮内膜ポリープは、不正出血、過長月経、不妊症(着床障害)の原因となることがあります。超音波検査や子宮鏡検査で、子宮内膜ポリープを指摘された場合に、子宮鏡下にポリープ切除を行っています。
入院期間
日帰り入院(原則)
麻酔方法
局所麻酔または静脈麻酔を選んでいただけます。静脈麻酔後は車の運転はできません。
使用機器
以前は直径11mmの硬性鏡で、電気熱を加えてポリープを切除していました。2020年7月から、新しい子宮鏡機器である、TruClear™を使用しています。TruClear™は、直径5.6mmの細い硬性鏡で、ポリープを細かく切除しながら吸引して組織を回収する特徴があります。電気を使うことなくポリープを切除できるので子宮内膜にやさしい手術です。事前に子宮頸管の拡張が必要ないので、前日に受診していただく必要がありません。患者様の痛みが少なく、局所麻酔でも手術を行うことができるようになりました。
TruClear™の紹介動画はこちらをご覧ください。
卵管鏡下卵管形成術[FT]
子宮卵管造影検査で、卵管の閉塞や狭窄(卵管通過障害)を指摘された場合に、卵管鏡下にカテーテルを通してバルーンで卵管を拡張する手術です。卵管の通過性を回復することにより、自然妊娠やタイミング、人工授精による‘体「内」受精`することが可能となります。手術後約1年以内に約30〜40%の方が妊娠に至ると言われており、治療効果の非常に高い手術と言えます。
入院期間
日帰り入院(原則)
麻酔方法
原則、静脈麻酔となります。 局所麻酔をご希望の方は、医師にご相談ください。静脈麻酔後は車の運転はできません。
費用
両側 約280,000円(健康保険3割負担の場合)
高額療養費の自己負担限度額
年収 | 1か月の限定額 |
---|---|
約1,160万円以上 | 252,600円+(医療費−842,000円) × 1% |
約770万円 ~ 約1,160万円 | 167,400円+(医療費−558,000円) × 1% |
約370万円 ~ 約770万円 | 080,100円+(医療費−267,000円) × 1% |
約370万円以下 | 057,600円 |
低所得者(住民税非課税) | 035,400円 |
自己負担限度額は、個人の所得額に応じて異なります。
卵管鏡下卵管形成術の手順
腹腔鏡下手術
対象疾患
多嚢胞性卵巣症候群、卵巣嚢腫、子宮内膜症、卵管水腫、原因不明不妊症など
入院期間
3泊4日~4泊5日
麻酔方法
全身麻酔(麻酔科専門医による)
手術方法
腹部に5~10mm程度の穴を4か所あけます。腹腔内に炭酸ガスを充満して、細長いカメラや鉗子を用いて手術をします。
費用
200,000円~
(術式・入院日数によって費用が変更になります。健康保険が適用されます。)
高額療養費の自己負担限度額
年収 | 1か月の限定額 |
---|---|
約1,160万円以上 | 252,600円+(医療費−842,000円) × 1% |
約770万円 ~ 約1,160万円 | 167,400円+(医療費−558,000円) × 1% |
約370万円 ~ 約770万円 | 080,100円+(医療費−267,000円) × 1% |
約370万円以下 | 057,600円 |
低所得者(住民税非課税) | 035,400円 |
自己負担限度額は、個人の所得額に応じて異なります。
手術の適応につきましては、担当医とご相談ください。
患者様の疾患の程度、持病、BMIなどによっては、当院での手術が困難と判断し、高次病院を紹介することがあります。